体操新女王・村上茉愛の武器は子役で培った“強心臓”
体操に新女王が誕生した。
3日の全日本個人総合選手権で男子は内村航平(27)が9連覇を達成。女子は村上茉愛(19)が初優勝した。
村上は跳馬で15点台をマークするなど3種目を終えて昨年の覇者である寺本明日香(19)に0.600点差で2位。最終種目の得意とするゆかで大技を決めて14.750点を挙げて逆転。4種目合計57.400点で初の栄冠を手にした。
明星高2年で出場した13年の世界選手権(ベルギー・アントワープ)では種目別ゆかで4位入賞。国際大会で結果を残して将来を嘱望されたが、日体大進学後に持病の腰痛が悪化したこともあり、一時は体操を離れた。
昨年の全日本選手権はゆかで11.300点で21位と惨敗。同年の世界選手権(英・グラスゴー)の代表から外れたものの、過去の実績を評価されて補欠要員に選ばれた。大会直前に故障した選手に代わって繰り上がりで出場すると個人総合では日本勢トップとなる6位入賞を果たした。
村上は最高H難度のシリバスを筆頭に難しい技を得意とするゆかのスペシャリスト。昨年からはゆか以外の3種目にも熱心に取り組み、オールラウンダーに成長した。