「僕には飛び抜けた能力ない」 香川真司が現在の胸中吐露
日本時間3日午前1時30分キックオフの独ブンデスリーガ・ブレーメン戦の後半29分、途中出場したドルトムント所属のMF香川真司(27)は、登場3分後に同点弾を叩き込んで3-2の逆転勝利に貢献。リーグ3位以内を確定し、来季欧州CLの本戦出場を決めた。ブレーメン戦後に「あそこで決めるか、決めないかは今後を大きく左右する」とコメントした香川は、3月29日のW杯予選シリア戦で2ゴールを決めている。
これで香川は上昇気流に乗れたのか? 長らく日本代表を取材し、これまで何度も欧州組を現地取材しているサッカージャーナリスト元川悦子氏は、W杯予選前にドイツで香川を取材した際、クラブで出番が減って苦悩しながらも、将来を前向きに捉えている姿に接した。香川本人の生の声である。
「(今季シーズン途中から先発を外れたり、途中出場が多いことについては)自分自身できちんと受け止めないといけません。試合中になかなかボールを受けられなかったり、(局面が)窮屈なのに苦し紛れにボールを受け、それがミスにつながってしまうこともありました。(突然のベンチ外など)いろいろとドイツと国内外で報道され、ストレスになる部分もありましたが、報道されること自体、良くも悪くも注目されているということ。周りの声に左右されることなく、練習から自信を持ってプレーするようにしています。煮え切らない気持ちでピッチに出ると、実際のプレーに表れてしまいますからね。常にポジティブな考えで『結果を出すことで自分(の能力)を証明するんだ』と頑張っています」