パのOB3人が分析 首位楽天、2位ロッテはなぜ快進撃?
開幕前に誰がこの順位を予想しただろうか。11日現在、パの首位を走るのは昨季最下位だった楽天。ロッテ、西武が同率2位で続き、V3を狙うソフトバンクは4位に沈んでいる。
楽天の目立った補強といえば、メジャー通算162本塁打の新助っ人ゴームズくらいだが、現在の打率は2割。
ロッテは強打の助っ人ナバーロが実弾所持のためにいまだ試合に出場できず、今江、クルーズの内野手2人は移籍した。にもかかわらず、この2球団は快進撃を続けている。
両軍ともに特筆すべきは投手陣だろう。ロッテはリーグトップのチーム防御率2.88、楽天は同2位の3.30。エースの則本、涌井は開幕から3戦3勝と好調で、さらにリリーフ陣の活躍も見逃せない。ロッテは抑えの西野を中心に内、益田ら勝利の方程式が機能しており、楽天も左腕の守護神、松井裕が盤石だ。
西武OBの三井浩二氏は「だからこそ、今から手を打たなければいけない」と、こう続ける。
「昨季の西武が良い例です。序盤は増田、高橋朋のリリーフをフル稼働させてAクラスをキープしていたが、後半戦に入るころにはバテてしまった。その結果が夏場の13連敗です。リリーフが良いチームは『今日は負け試合だ』と割り切ることも大事です。目先の1勝にこだわり、1点ビハインドで勝ちパターンの投手を出せば昨季の西武の二の舞いになる。この2球団の指揮を執るのは捕手出身の梨田監督、伊東監督。野球は守備中心という基本は押さえているので、その心配はないと思いますが……」