スノボ大麻で飛び火 リオ五輪代表陣に向けられる疑惑の目
未成年のスノーボーダーによる大麻吸引はガキの出来心では済まされない。
国際大会で実績のある2選手の不祥事だけに、冬季五輪だけでなく夏季五輪にも深刻な影響を及ぼしかねないからだ。
今年8月に開幕するリオ五輪でメダル獲得、上位入賞が有力視される日本選手は、世界反ドーピング機関(WADA)から徹底マークされることになりそうだ。
WADAは覚醒剤、大麻、マリフアナなどのいわゆる「ドラッグ」は興奮剤に似た効果が見込めることから、筋肉増強剤や興奮剤と同様に禁止薬物に指定している。
今回、スノーボードトップ選手の米国遠征中の大麻使用が明らかになったことで、夏季競技の日本人選手にも疑惑の目が向けられるのは必至だ。
潤沢な強化費に恵まれた日本のトップアスリートは海外で合宿を張るケースは多い。米国の一部の州では、大麻が合法化されているところもあり、そこで数週間滞在すれば「海外の選手からすすめられて手を出す奴もいるはずだ」と疑われてもしかたない。