マドリードOP8強入り 錦織圭“天敵”ガスケ撃破の収穫
「きょうはサーブ、リターン、フォアのすべてが良かった。相手の好きなスタイルにならないようにリズムを変えた。自分が強くなっているのを感じた」
世界ランク6位の錦織圭(26)が、同12位のガスケ(29=フランス)を6-4、7-5のストレートで下してこう言った。
5日に行われたマドリード・オープン男子シングルス3回戦。相手のガスケには過去6戦全敗、1セットしか取ったことがない。片手バックハンドからのスピンの利いたクロスに手を焼き、ラリーの末にミスを重ねるパターンが続いていた。
が、この日の錦織は積極的だった。フォアに回り込んでストレートに返すなど、左右に揺さぶって相手のテニスをさせなかった。これで現在のトップ20で勝ち星を挙げていない選手はゼロに。苦手意識のある選手がいなくなったうえ、自身の成長を実感できたのは大きい。マスターズ初制覇へ向け収穫の多い4年連続8強入りだ。