G菅野が1カ月ぶり勝利 遠征帯同免除の“特別扱い”実った
巨人のエースが抜群の安定感を見せている。
菅野智之(26)が3日の日本ハム戦に先発。7回1失点の粘投で「正直、長かった」と5月5日以来となる約1カ月ぶりの5勝目(1敗)を挙げた。
貧打線に見殺しにされる試合が多く、勝ち星は伸びていないものの、11試合の登板で防御率は12球団で断トツの0.61。好調の要因は首脳陣に認めさせた“特例”にある。
右手中指のマメをつぶした4月後半。中5日の登板間隔が続いていたこともあり、首脳陣に直訴して一軍の遠征に帯同せず、ジャイアンツ球場で残留練習を行った。その結果、万全のコンディションで登板できたことから、以降も登板のない遠征帯同を「免除」されているのだ。巨人はこの日、前夜まで試合を行っていた大阪から午前中に帰京して移動試合に臨んだが、東京に居残った菅野は、移動の疲れとは無縁だった。
このカードの2、3戦目に登板予定の今村と高木は大阪遠征に帯同している。菅野ひとりが特別扱いということだ。結果が出なければ、チーム内外からとやかく言われる可能性もあるが、「わがまま言って残留調整させてもらっている。任されている責任もある。結果で示さないといけない」とは菅野である。