早くも3失策…虎ドラ1高山は拙守克服が新人王への課題
「守備とバントのところがすべてです」
こう言って肩を落としたのは、阪神「ドラ1」の高山俊(23)だ。
5日の西武戦でミスを連発した。三回、秋山の打球を後逸して単打を三塁打にすると、八回の打席では送りバント失敗。金本監督は「レギュラーとして信頼ある選手になるには、こういうプレーを絶対にやらないこと」と、厳しく指摘した。
新人ながらも開幕スタメンに抜擢され、ここまで57試合に出場、打率・265、2本塁打、23打点と一定の結果を残し、ここ数試合は中軸を任されるまでになった。卓越したバットコントロールは、プロでも十分に通用することを証明している。
一方で、守備では外野手にもかかわらず早くも3失策。時に打球判断を誤ってフライを捕り損ねることがあるし、決して肩が強いわけでもない。ライバル球団の選手からは、「高山の守備は隙が多い。走者二塁で打者が左翼へ安打した時は、積極的に本塁を狙うように意識している」との声も聞かれる。
「今年の新人王は、この高山とDeNAの今永の一騎打ちの様相。今永は開幕からローテを守り続け、4勝4敗、防御率2.30と結果を残している。新人王は、過去の傾向からいっても、投手有利になりがち。高山が今永に勝つためには、130試合以上に出て、3割近い打率を残すこと。3割はクリアしたとしても、守備力の向上がなければ、スタメン落ちが増えていくかもしれません」(放送関係者)
開幕から2カ月。疲労もあるだろうが、踏ん張りどころである。