決勝T一番乗りも…絶対的CF不在のフランス3度目Vへ道険し
フランスで開催中の欧州選手権(ユーロ)でホスト国が面目を施した。 地元のフランスがアルバニアとの試合(日本時間16日午前4時キックオフ)をモノにし、決勝トーナメント進出一番乗りを決めたのである。
もっとも、試合自体は格下アルバニアの大健闘が目立った。特に前半のフランスは「決定機は皆無。得点の予感はアルバニアの方に漂い、前半が終わった瞬間、スタジアムから耳をつんざくような大ブーイングが湧き起こりました。もちろんフランス選手の不甲斐ないプレーにです」(現地で取材中のサッカージャーナリスト・元川悦子氏)。
フランスのデシャン監督は、後半から主力組のMFポグバを、同23分にFWグリエスマンを投入した。初戦に先発した2人がピッチに入ると戦況が変わり、フランスが怒涛の攻めを見せる。アルバニアの粘り強い守備にてこずったが、最終盤にグリエスマンとFWペイェがゴールを決め、これでフランスは2連勝。勝ち点を6に伸ばした。
フランスは自国開催の1984年ユーロを初めて制覇して16年後、ベルギーとオランダの共同開催だった2000年ユーロで2度目の優勝を飾った。それから16年が経過。今大会で通算3度目の栄冠を狙っている。果たしてフランスの思惑通りに進んでいくのだろうか? 前出の元川氏がこう解説する。