痛い作戦ミス…重量挙げ八木かなえは悔しさ残る6位入賞
女子53キロ級で八木かなえ(24)がスナッチ81キロ、ジャーク105キロを挙げ、トータル186キロで6位入賞を果たした。
直前の選考会でトータル194キロを挙げた八木。本番のウオームアップでも調子が良かったそうだが、記録は自己ベストを11キロも下回った。
「調子は良かったのに、本番では縮こまってしまった」(八木)と認めるように、スナッチの81キロでは2度失敗。追い込まれた3度目でやっと成功させた。ジャークでも101キロを1回目に失敗。2度目に挙げ、105キロを成功させて競技を終えた。
自分が挙げる申告重量を基準に上位A組7人と下位B組6人に分かれ、八木は「どんなことがあっても失敗しない重さで申告した」(三宅監督)ため、上から8番目で下位組に。B組では断然の実力で独り舞台(B組2位はトータル165キロ)。他選手が次々と試技を終える中、八木は連続試技を強いられた。
「トップ選手と競り合ったら記録は違ったかも。B組と聞いて、テンションが下がっていた。4年間頑張ってきたのに、これでは悔しい。体が動かなかった。またアッという間に4年が過ぎると思う。次(東京)こそ悔いのないようにしたい」と八木。
ロンドン五輪では12位。リオでは大きく順位を上げたが、悔しさだけが残る6位入賞だったようだ。