厳しい代表選考実った 体操女子団体48年ぶり4強大躍進
もはや驚く成績ではない。
リオ五輪体操の女子団体総合決勝で、日本(寺本明日香、村上茉愛、杉原愛子、宮川紗江、内山由綺)が4位入賞を果たした。この種目での4強入りは、1968年メキシコ大会以来、実に48年ぶり。12年ロンドン大会の8位から大きく順位を上げた。
20歳のキャプテン寺本は「団体は楽しい」と笑顔で語り、村上は「メダルを狙っていたけど、ミスがあっての4位ではない。いい試合をした。4位は女子としてはすごいことだと思っている」と話した。
女子団体の決勝は、予選の上位8チームが出場して4種目を行い、各チーム3人の合計得点で争われる。日本は3種目を終えた時点で3位にいたが、前回の東京五輪(銅)以来のメダル獲得には至らなかった。
村上がゆかで見せたH難度のシリバス(後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり)や寺本などが跳馬で成功させたチュソビチナ(後方伸身2回宙返り1回ひねり)が象徴するように、今の選手は高難度の技に積極的に挑戦し、欧米や中国とのレベル差も以前ほどではない。寺本が「怖いぐらい」と評するほど若手はメンタルが強く、大舞台でも物おじしない。