入賞も叶わず 女子マラソン惨敗で見えた“東京五輪の課題”
見せ場なしだった。男子よりメダルの可能性があるといわれたリオ五輪の女子マラソンだが、トップから5分49秒も遅れた福士加代子(34)の14位がベスト。田中智美(28)は19位、伊藤舞(32)は46位に沈んだ。優勝はケニアのスムゴングで、タイムは2時間24分04秒。2位はバーレーンのキルワで2時間24分13秒、3位はエチオピアのディババで2時間24分30秒だった。
3大会ぶりのメダルを狙った日本女子の戦いは、中間点を過ぎたところで早々と終わってしまった。
スローペースで始まったレースは10キロ前には先頭集団が11人となり、早くも日本勢の3人は後れを取る。その後、福士がペースを上げて12・4キロ地点で先頭集団に追いつくと、田中も15キロ手前でトップグループの直後につけた。が、給水のタイミングで急激にペースアップする流れについていけず、田中が16キロ前から脱落。福士もベラルーシのマズロナクがペースアップして集団が縦長になった20キロすぎから徐々に遅れだした。
先頭集団は7人に絞られ30キロを1時間43分21秒で通過。ここで2分前後も遅れた田中と福士は入賞さえ厳しくなった。