18人すべて県外出身 秀岳館・鍛治舎監督の“勝利への執念”
16日に登場する秀岳館(熊本)は4強入りした今センバツに続いての出場だ。指揮を執る鍛治舎巧監督(65)は「枚方ボーイズ」(大阪)で何度も日本一を達成した実績の持ち主。ベンチ入りメンバーの大半はその枚方ボーイズ出身で、センバツに続いて今回もメンバー18人の中に熊本出身者はひとりもいない。選手集めの真意や全国制覇にかける思いなどを聞いた。
――センバツはベスト4で、今回は優勝への思いが強いのでは?
「4月の震災で同15日から学校は休校になり、大阪など地元に帰る子らがいる中で、5月中旬に練習を再開してからは夜10時まで全体練習、個別で夜12時までノックやティーをやった。もちろん、水曜日は休日にするなどメリハリはつけています。皆さんの支援に感謝の気持ちを持ちながら、練習日は(選手の)睡眠時間が3時間ほどの中で、夏の予選期間中に私が思い描いていた成長曲線に合ってきたと感じています」
――熊本代表ですが、18人のメンバーはすべて県外出身者ですね。
「それについては、確かにいろんな意見があります。予選準々決勝の熊本工戦では、スタンドの大半が相手を応援するという雰囲気を感じました。『アンチ』という見方もある中、予選の最中に地元紙で、女性の方が僕たちをフォローしてくれる投稿を見つけたときは、涙が出るくらいうれしかったですね」