常軌逸したJOC宣言 東京五輪「金で3位以内」の危うさ

公開日: 更新日:

 改めてキッパリと宣言した。

 リオ五輪で41個のメダルを獲得した日本選手団が24日、都内で帰国会見を行った。橋本聖子団長(51)はそこで20年東京五輪のメダル目標について、「(金メダル数で)3位以内」と明言。さらに「最低でも(実施)33競技においては必ず1つでも2つでも各競技として確実にメダルを獲得しなければならないというのを最低目標に掲げたい。そのためにはメダルの数を倍以上にしなければならない」と語り、強化費の拡充に理解を求めた。金メダルの世界3位とは、20個から33個を意味する。リオの倍以上のメダル数といえば82個以上だから、かなりの「大風呂敷」といえるが、橋本団長はもちろん本気だ。

 今年度のスポーツ予算は史上最高の324億円(前年度比34億円増)。日本オリンピック委員会(JOC)の選手強化部長でもある橋本団長はそれでも足りないと「18年度には(スポーツ予算を)1000億円にしたい」との希望を持っている。

 東京五輪の先導役のひとりでもある橋本氏が何を言おうが勝手だが、国民はメダルラッシュに浮かれているわけにはいかない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    俳優・山口馬木也さん「藤田まことさんは『飲め、飲め』と息子のようにかわいがってくれた」

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    テレ朝ナスD“経費横領&パワハラ処分”に「見せしめ」の声も…家族団らん投稿の美人料理家妻に同情集まる

  4. 4

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  5. 5

    東原亜希の“黒帯バスローブ密会”乗り越えた「許す力」は佐々木希以上? 経済的自立も目指す強心臓とたくましさ

  1. 6

    料理研究家の森崎友紀 “本業”専念も恋愛は「年も年なので」

  2. 7

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  3. 8

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 9

    巨人の“アキレス腱”は絶対的セットアッパーが使えないこと…新助っ人キャベッジで外国人枠「満員」

  5. 10

    佐々木希が「芸能人格付けチェック」で"地雷キャラ"といじられ…夫・渡部建を捨てないもう1つの理由