大砲不在で貧打深刻…阪神は“ゴメスの代役”獲得が最優先
「ゴメスに代わる4番がおらんことには……」
ある阪神OBがこう言った。阪神は先日、金本監督を交えて球団の編成会議を行った。ドラフト戦略、補強方針等が話し合われたが、「最優先は大砲の補強」だと、このOBが続ける。
「今季のチーム73本塁打はリーグワースト。チーム最多はゴメスの20本、72打点だ。3位争いをする今季は最後までゴメスは必要としても、年間通して4番を任せられる力はない。守備力、走塁力が高いわけではないから、最低でも30本、90打点は打って欲しいところ。阪神は優勝した03年にはアリアス(38本、107打点)、05年には金本(40本、125打点)という大砲がいた。二軍でくすぶるヘイグとペレスの戦力外は当然として、たとえゴメスを残留させるとしても、30本以上打てる選手を新たに獲得しないと、来季も苦戦必至だ」
一発がある打者がドッカリ座れば打線はしまるし、ホームランは試合の流れを変えられる。阪神の貧打は、大砲不在が大きく影響しているともいえる。
ゴメス以外の打者を見渡しても来季は不安要素が多い。今季、打率・319、8本塁打、48打点と好調の福留も来年40歳。上がり目は期待できないし、鳥谷の衰えも顕著。若い北條、中谷も4番タイプとはいえず、原口もそこまでの長打力はない。