“変則フォーム”で好投 Dバックス3A・中後悠平は昇格間近
誰がこのような好投を予想しただろうか。元ロッテの横手投げ左腕・中後悠平(26)が、ダイヤモンドバックス傘下3Aで活躍している。昨オフにロッテをクビになると、独立リーグを経て、3月にダイヤモンドバックスとマイナー契約。最下層のルーキーリーグからスタートして去る3日に昇格した3Aでは、もっか11試合で自責点はゼロだ。
ロッテ時代はMAX151キロの速球とキレ味鋭いスライダーを武器にしながら、「行き先はボールに聞いてくれ」という制球難。プロ通算25回3分の1で27四死球だった。それが3Aでは7回3分の2でわずか1四球なのだ。
「メジャーは日本に比べて、ストライクゾーンが外角に広い。日本で外国人投手が苦しむのと逆に、中後はその恩恵を受けている」(メジャースカウト)
横手投げの変則フォームは外国人相手には武器になる。数年前、ヤクルトのバレンティンと当時在籍していたミレッジが担当記者と雑談中、「日本で打ちにくい投手はいるか?」と聞かれた。2人が挙げたのが、西武のアンダースロー右腕・牧田とDeNAの横手投げ右腕・加賀。中でも加賀にはお手上げだったらしく、「あんなフォーム、打てるか!」と2人で爆笑していた。