DeNA桑原が先頭打者弾…中畑前監督の「遺産」でCSに前進
前監督の「遺産」が、クライマックスシリーズ(CS)出場を手繰り寄せた。
15日の阪神戦。1番の桑原がプレーボール直後の初球を左中間スタンドに運んだ。今季2本目となる先頭打者本塁打。メッセンジャーの146キロの直球をものの見事に叩いて、チームを勢いづかせた。打ち合いになった終盤の八回には、試合を決定づける右前適時打。試合のなかった4位・ヤクルトとの差を4ゲームに広げる活躍を見せた。
交流戦後から1番に定着した今季は、ここまで125試合に出場して打率.274、11本塁打、49打点の成績。チーム関係者が、「この活躍を最も喜んでいるのが中畑前監督だと思いますよ」とこう続ける。
「中畑監督の1年目に入団(11年ドラフト4位)し、ガッツのある明るい性格が気に入られて目をかけられた。打撃に課題を残しながら(14年=打率.257、15年=同.184)、『アイツはチームの雰囲気を変えるなにかを持っている』と我慢強く起用してもらい、それが今年の飛躍につながっているのは間違いありません」