筒香、山口の去就も影響 ベイ初CS決定で年俸交渉“激化”へ
球団史上初のCS進出を決めたDeNAは今後、グラウンド外でも“大一番”が控えている。オフの年俸交渉である。
チームは横浜時代を含めて10年連続Bクラスに低迷。今年4月に選手会が発表した支配下選手の平均年俸は2440万円と5年連続で12球団ワーストだった。年俸1億円以上の日本人選手はわずか3人(三浦1.25億円、久保1.2億円、筒香1億円)という格安チームでCSを勝ち取ったのは立派だが、選手は「今年こそは給料を上げてもらう」と、腕まくりしているというのだ。
最大の注目は主砲の筒香嘉智(24)だ。今季はここまで打率.319、40本塁打、102打点。2冠も視野に入れる大活躍を見せている。昨オフはチーム3冠の成績(打率.317、24本塁打、93打点)で5400万円増の1億円。高卒7年目での1億円到達は球団史上最速で、昇給額もチームトップだった。球団OBが言う。
■「選手に還元なし」なら大モメ必至
「今オフは2億円以上の攻防になるはずです。筒香は9月は自打球を足に当てて痛みを抱えながら、主砲としての責任を果たしている。加えて、複数のメジャー球団が筒香を『松井2世』として調査を続け、来春はWBCもある。これまでは個人成績を残してもチームの成績が伴っていないと選手に我慢を強いてきたが、流出を防ぐためにも球団は『誠意』を見せる必要がある。19日の試合で大洋時代を含めて球団史上最多となった観客動員は1試合平均で前年より1000人以上増えており、増収は確実。選手に還元しなくてはモメにモメますよ」