リオ後の明暗 人気急騰バドミントンとプロ化バレーの違い
明暗が分かれた。20日に開幕したバドミントンのヨネックス・オープン・ジャパン(東京体育館、~25日)のチケットが、リオ五輪効果でバカ売れだ。
女子ダブルスで金メダルの高橋礼華・松友美佐紀組や女子シングルス銅メダルで大会2連覇がかかる奥原希望が出場するとあって、すでに24日(土)、25日(日)限定のプレミアシート(1万円)は完売。土日のアリーナ席(5000円)も売り切れだ。
チケット販売が好調のため、1階に特別追加席(アリーナサイド席)を増設したほど。リオ五輪のテレビ中継で見た熱戦を、間近で観戦したいファンが多いということだろう。
一方、危機感を募らせているのが、20日にプロ化構想を発表した日本バレーボール機構や協会の関係者たちだ。プロ化構想は、11月末までに参加チームを募り、18年秋の開幕を目指すというのだが、その実現もさることながら、競技人口の減少や人気落ちも懸念されている。
ロンドン五輪で28年ぶりとなる銅メダルを獲得した女子バレーも、リオでは準々決勝で米国に完敗。男子は16年ぶりに出場した北京で1次リーグ5戦全敗。ロンドンとリオは出場することさえできなかった。