春日山に指導者失格の烙印 協会の大ナタに親方衆戦々恐々
デタラメ親方は1人や2人じゃない。
12日、相撲協会は八角理事長(元横綱北勝海)以下、臨時理事会を開き、春日山親方(元幕内浜錦)への辞任勧告が全会一致で決まった。春日山親方は先代親方(元幕内春日富士)と年寄名跡証書をめぐって、裁判で係争中。さらに9月場所中に一度も部屋に顔を出さなかったことも判明した。
「名跡がないのは年寄失格。行動からして、師匠の資格はない」とは春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)。今後、春日山部屋は閉鎖され、所属力士は同じ伊勢ケ浜一門の追手風部屋に移籍する予定だ。
名跡証書の件もそうだが、弟子の面倒を見ないのでは職務放棄と言われて当然。しかし、指導者失格の親方は春日山親方だけじゃない。
「近年の親方衆はロクに相撲の技術を教えられない者が多い。だから安易に、体ばかり大きくさせようとする。毎晩のように飲み歩いて、二日酔いで稽古場に降りてこない親方もいます。ある親方は稽古場には顔を出すが、ボーッと見ているだけ。弟子がきちんと四股を踏まず、体を左右に揺らしているだけなのに何も言わない。案の定、その部屋の看板力士は足をケガして廃業しました」(相撲記者)
協会の大ナタに首筋が寒くなっている親方は、まだまだいそうだ。