想定外の不調でチーム沈黙…連敗ハム“大谷頼り”の弊害露呈
「日本ハムは普段通りの野球ができませんでしたね」
広島との日本シリーズ1、2戦に関して、こう言うのは日本ハムOBで評論家の野口寿浩氏。
23日は六回、先発の増井が、菊池のバスターで勝ち越されて「動揺した」。続く丸の送りバントを一塁に悪送球して傷口を広げてしまう。前日の初戦も大谷のミスで重盗を決められ先制を許すなど、確かに「普段通り」のソツない野球ができないまま連敗した。
「広島の重盗や丸のバントは、同じセの球団にしてみれば意外でも何でもない。広島がああした作戦を使うチームだということは、スコアラーを張り付かせていればわかることですから。日ハムにとって広島は普段から戦う相手ではない。だからこそスコアラーがどれだけ情報収集していたか、という問題です。情報収集不足? この2戦を見る限りでは、そう言われても仕方ありません」とは野口氏だ。
■「大谷が何とかしてくれるのではという雰囲気」
絶対的な「情報収集不足」に加えて、もうひとつ、「普段通り」の野球ができなかった大きな要因がある。