巨人の内情を熟知 “先輩”村田はベイ山口決断のキーマン
FA権行使を表明しているDeNAの山口俊(29)の周辺が騒がしくなってきた。獲得を目指す巨人が交渉解禁となる11日に速攻アタックをかける見込み。中日も興味を示す中、何とか口説き落としたい巨人のキーマンは「先輩」だ。横浜から11年オフにFAで巨人入りした村田修一(35)である。DeNAのチーム関係者がこう言うのだ。
「父親が元幕内力士の山口は、187センチ、97キロの巨漢。愛称は『どすこい』ながら、意外にも神経はこまやかなんです。FA宣言の会見の時、『相談したのは家族だけ』なんて言っていたが、移籍するかもしれない球団のことを知らないでFA宣言するような性格じゃない。興味があると報道されている巨人と中日のことは、宣言前に調べてますよ。今のところ最有力とされている巨人には、村田や金城といった横浜時代の“先輩”がFA入団していますから」
■4番から9番までの打順を経験
特に村田は福岡、山口は大分と同じ九州出身だ。
「後輩の面倒見がいいことで知られる横浜時代の兄貴分・村田は巨人で5年目のシーズンを終えた。チームの内情や人間関係はもちろんのこと、4番から9番までの打順を経験したように、浮き沈みが激しく、外様に厳しいとされる巨人のFA選手の境遇を誰よりも熟知している。いい思いも悔しい思いもしてきた先輩に、山口が根掘り葉掘り“取材”しているともっぱらですよ。山口が巨人にいいイメージを持っているとすれば、それは村田のおかげでしょう」(前出の関係者)