日ハム1位・堀瑞輝は身近な目標達成と父の助言が糧だった
「トンビがタカを生んだとよく言われます」
広島県呉市出身の父・義和さん(47)はこう言って笑う。
高校卒業後、専門学校へ。20歳で神奈川県のコンピューター関連の企業に就職するも、バブルがはじけた影響で退職。25歳で呉に戻り、大手不動産会社に就職した。働きながら「宅地建物取引主任者」や「二級建築士」などの資格を取り、現在は営業にも現場にも携わる。「中学時代に陸上を少しやってましたけど、特に運動は……。親きょうだいや親戚にアスリートですか? いや、それが全く……」と義和さんは話す。
呉市内のスーパーでパートをしている母・直美さん(47)は生後、右利きに直されたが、もともと堀と同じ左利き。しかし、学生時代、運動で目立った経験はなかった。
「アトピーで腕とか顔がかさかさするようになったこともあり、運動をした方がよいと思って3歳から水泳をやらせたのです。小3で始めた野球はわたしがカープファンなので。瑞輝は丸刈りが嫌でサッカーがいいと言ったのですが、地元の軟式チームは丸刈りにしなくてもよかったのです」