世界陸上目指す吉田香織が語った市民ランナーのメリット
市民ランナーが2度目の挑戦で世界を狙う。
17年世界選手権(ロンドン)の代表選考会を兼ねた、さいたま国際マラソン(13日)の招待選手4人が11日、号砲を前に会見。昨年の同大会で2位(2時間28分43秒)と健闘しながら、派遣標準記録(2時間22分30秒)に届かずリオ五輪代表を逃した吉田香織(35=TEAM R×L)は「世界選手権出場を視野に入れた上で、しっかりとしたレースをしたい」とリベンジを口にした。
吉田は普段、代々木や駒沢など都内の公園で所属クラブのメンバーと汗を流す市民ランナー。実業団のような練習環境には恵まれない。実業団が海外で酸素の薄い高地トレを行うケースが少なくない中で、「国内でも十分に鍛えられる」という吉田は、埼玉県内の山で心肺機能を高めるトレーニングに励んでいる。
■十分にトップを競える
練習メニューは独特だ。舗装されていない山道を走るトレイルランニングでスタミナを強化。足首の捻挫など故障のリスクが高く、実業団の長距離ランナーが敬遠するトレイルの大会にも積極的に参加しているという。