U-20女子W杯ブラジル撃破 松原志歩にゴールへの“嗅覚”
2020年の東京五輪を担うであろう20歳以下の女子日本代表が、パプアニューギニアで開催中のU─20女子W杯準々決勝でブラジルを3─1で破り、準決勝進出を決めた。後半のブラジルの勢いをそぐゴールを決めたのは、途中出場のMF松原志歩(19=C大阪堺L)だった。しかも、2ゴールのおまけ付きだ。
グループリーグ初戦は出場の機会はなく、続くスペイン戦、カナダ戦では後半途中からの起用で無得点。特にカナダ戦では、決定的なチャンスを逃していただけに、ゴールへの意欲は高かった。
強豪ブラジルとの戦いで、後半頭から挽回の機会が巡ってきた。
左サイドハーフに入った松原は、最初のチャンスをモノにする。先制ゴールを決めたDF守屋都弥(20=INAC神戸)のグラウンダーのパスに全身でミートさせるようにピタリと合わせたファインゴール。後半開始5分と時間帯も文句なし。23分にはこぼれ球を押し込んで2点目(写真)。チーム3得点目でブラジルは完全に流れを手放した。
この日の松原はとにかく“持って”いた。うまい具合に松原の足元に決定的なボールが、ことごとくこぼれてくるのだ。