どう戦う鹿島 CWC準決勝はシャペに“弔い星”誓う南米代表
クラブW杯の鹿島(開催国代表)-南アフリカのサンダウンズ(アフリカ代表)戦(11日)の前半が終わった瞬間、放送テレビ局など大会関係者は頭を抱えたことだろう。
前半45分でシュート数は、サンダウンズの11本に対して鹿島は0本。鹿島GK曽ケ端の連続好セーブがなければ、ワンサイドゲームになっていても不思議ではなかった。
大会の目玉は12日午後5時来日予定のスペインの名門レアル・マドリード(欧州代表)。レアルの初戦は15日の準決勝メキシコのアメリカ(北中米カリブ海代表)戦。それまで鹿島には勝ち残ってもらい、大会を盛り上げてくれないと困る。
それだけに後半、MF遠藤(写真右)とFW金崎のゴールで準決勝コロンビアのナシオナル(南米代表)戦に駒を進め、関係者は安堵のタメ息をついただろう。
ナシオナルは、対戦予定だったブラジル1部シャペコエンセの選手たちが航空機墜落事故で命を落とし、犠牲者の“弔い合戦”としてクラブW杯に臨む――と世界中から注目されている。対戦相手が鹿島の方が話題性はアップするだろう。