ヤクルト監督を蹴り 池山隆寛氏「楽天コーチ」就任の計算
計算した結果の決断なのだろう。
ヤクルトOBの池山隆寛(51)は昨年まで、ヤクルトの二軍野手総合コーチを務めていた。一、二軍の打撃コーチも歴任しており、球団は将来の監督候補と考え、今年から二軍監督を経験させるつもりだった。
ところが、池山はその話を蹴って、野村監督時代に務めた楽天の一軍打撃コーチに就任した。池山は前回の楽天コーチの時、中日、阪神で監督をやった星野仙一氏に会いに行き、「監督時代の背番号だった『77』を僕につけさせてください」と頭を下げて了承してもらったことがある。
「楽天は昨オフ、右の長距離打者を指導できるコーチを探していた。星野球団副会長は池山に声をかけて、7年ぶりに楽天に復帰となったが、背番号の一件で星野さんの気持ちをつかんだという人もいる。今のヤクルトは二軍監督を数年経験させてから一軍監督にするのが既定路線。それにソッポを向いたのは、星野監督をバックにつけての楽天監督の方が早いとの計算が働いたからではないか」とはヤクルトOBの読みである。