錦織は失望も…フェデラー戦惜敗でもTV局ニンマリのワケ
かつての世界王者、ロジャー・フェデラー(35=スイス)と握手をしているのは錦織圭(27)。22日の全豪オープンテニス4回戦でフルセットの末に敗れた直後のシーンだ。
しかし、さばさばしたその表情とは裏腹に、内心ははらわたが煮えくり返るような悔しさでいっぱいだった。「(世界ランク1位の)マリーも負けたし、チャンスはあった。もったいないとしか言いようがない。こういう負け方で(自分に)失望している」とは試合後の本人だ。
もっとも、2人の対戦を映像に収められたテレビ局はニンマリとか。錦織はフェデラーと今回が7回目の対戦だが、これまでの6戦はすべて冠ツアーのため、権利の問題があって錦織、フェデラー戦は写真しか使えない。
ところが、グランドスラムで対戦すれば映像が使える。2人の対戦シーンは、錦織の今後を考えれば欠かせないだけに、グランドスラムでの対戦が実現しただけでも収穫だったらしい。