指揮官も信頼 ベイ筒香“マイペース調整”も慢心の不安なし
「WBCとの兼ね合いもあるので、基本的には彼の要望を聞いていきたい」
31日、DeNAのラミレス監督(42)がこう言った。「彼」とは筒香嘉智(25)のこと。キャンプでの調整やスケジュールについて、基本的にはキャプテンでもある本人に任せるということだ。
DeNAで唯一のWBCメンバー。チームの主砲でもあり、WBCでも中田翔(27)と4番を争う存在だ。実績からいっても調整を本人任せにするのはある意味、当然と言えば当然だが、筒香が慢心と無縁だと周囲に認知されたのは巨人・村田修一(36)との決別がきっかけだという。
筒香は入団1年目の10年から13年オフまで、村田とともに自主トレをしていた。しかし、翌14年に「村田組」は解散。その後は、チームの後輩たちと汗を流すようになった。解散前は村田の巨人移籍後も試合で顔を合わせれば談笑していたものの、最近は挨拶程度。はた目にも距離を置いているのがわかるという。
筒香の成績が急激に伸びたのは、村田組を卒業した14年から。先輩と離れたことによって、中心選手としての自覚が出てきたのだろう。
「かといってテングになるわけじゃない。先輩やコーチ陣に対しても礼儀正しく、自分はまだ若手という態度で接しています。先輩たちの評判もよく、後輩にも慕われている」とは球団関係者だ。