元エース右腕彷彿の声 田中将大に求められる馬車馬の活躍
ヤンキース・田中将大(28)が1日、メジャー4年目のシーズンに向けて渡米した。
出発前に成田空港で会見した田中はサイ・ヤング賞を意識しているようで「フルシーズン戦い抜けば、そういう権利、可能性も出てくると思う」と話した。
地元紙「ニューヨーク・デイリー・ニューズ」(電子版)は31日(日本時間1日)、今季もエースを担う田中の特集記事を掲載。ヤンキースの系列局「YESネットワーク」で解説を務める球団OBのジョン・フラハティ氏は記事の中で、田中について「マイク・ムシーナを彷彿させる」とコメント。2000年代にヤンキースのエース格として通算270勝をマークした右腕との共通点を挙げている。
フラハティ氏によれば「ムシーナ、田中とも速球派と技巧派を兼ね備え、その日のベストの投球を自分で把握するのが巧みだ」という。
ムシーナは現役時代、直球の最速は150キロ程度ながら、不規則に変化するナックルカーブを武器にア・リーグの強打者たちを封じてきた。米西部の名門スタンフォード大卒のインテリのため、その投球は「頭脳的」と評された。同紙は田中がムシーナ並みの頭脳的投球をすれば「昨季(14勝4敗、防御率3.07)以上の結果を残せる」としているが、エース右腕に求められるのは頭以上に、ムシーナのタフさだ。