中田翔“青タン欠場”…それでも頼らざるを得ないハムの絶望
最下位に低迷するチームを象徴するような話ではないか。
日本ハムの中田翔(31)が7日のソフトバンク戦で三振後、ベンチでバットをたたき折ったうえに、転んで右目を腫らし、栗山監督から怒られていた。目の周りに青アザができていて、8日は試合を欠場した。
ここまで10試合に出場して打率.237、0本塁打、3打点。4番打者がこの体たらくでは、チームが開幕から1勝しかしていないのも当然と思いたくもなる。
中田は今季が3年契約の3年目。昨季は4年ぶりに打点王のタイトルを獲得したものの、とてもじゃないが年俸3億4000万円の価値があるとは思えない。これまでの日本ハムなら契約が切れる今オフに見切りをつけるところではないか。主力をFAやトレードで放出、強引に穴をあけてでも若手の成長を促し、新陳代謝を図るのがチームの戦略でもあるからだ。が、そうもいかないのが実情だという。日本ハムOBの話。
「高卒3年目の野村が打率.303でリーグ7位、ファームでは同じく3年目の万波が打率.340、5本塁打、19打点と気を吐いていますが、野村はすでに3失策と守備に難があり、万波も未完成。ポテンシャルの高い清宮がひと皮むければともかく、ファームでまだ1本塁打ですからね。多少、時間がかかっても4番の穴を埋められそうな若手がいないのです。再来年に開場する新球場の目玉になる選手もいないし、しばらくは中田に頼らざるを得ません」
ドラフトと育成でチームを活性化、そうやって戦力を維持してきたのは過去の話というのだ。