阪神正捕手・梅野隆太郎が左手首骨折で…岡田監督の頭をイヤでもよぎる“2008年の悪夢”

公開日: 更新日:

「梅野は骨折。今年(中の復帰)は無理でしょ」

 13日のヤクルト戦に勝って10連勝、貯金を今季最多の24とした阪神。だが岡田彰布監督(65)は、「代わりはおらん。きつい。困る」とボヤキが止まらなかった。

 正捕手の梅野隆太郎(32)が左手首に死球を受けて退場。「左尺骨骨折」で残り試合の出場が絶望的となった。

「ここまで63試合でスタメンマスクをかぶっていた梅野の離脱は確かに痛いが、代役には41試合に先発している坂本(誠志郎=29)もいる。2位広島とのゲーム差は8ゲームに広がっているし、チームに激震というほどではないと思う。それでも岡田監督にはトラウマがある。前回監督時の2008年に開幕から首位を独走しながら、最大13ゲーム差をつけた巨人に逆転優勝されたあれです。あの年も8月に北京五輪に日本代表として出場していた主砲の新井(貴浩=現広島監督)に腰の疲労骨折が判明。そこから巨人の追い上げに屈したわけで、シーズン終了後にV逸の責任をとってユニホームを脱いだ岡田監督は今でも、『新井の骨折は忘れられない』と言うほどですから」(阪神OB)

 15年前の悪夢がイヤでも頭をよぎるというのだが、今の選手に当時を知るメンバーはもちろんいない。トラウマと戦うのは指揮官とコーチ陣だけというのは救いだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  2. 2
    貧打に喘ぐ阿部巨人…評論家・秦真司氏が危惧する「坂本勇人の衰えと過度な主力依存」

    貧打に喘ぐ阿部巨人…評論家・秦真司氏が危惧する「坂本勇人の衰えと過度な主力依存」

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    ロッテ4年10億円男・中村奨吾が“不良債権化”…ファンは怒り呆れ、SNSは批判の大喜利状態

    ロッテ4年10億円男・中村奨吾が“不良債権化”…ファンは怒り呆れ、SNSは批判の大喜利状態

  5. 5
    西武・渡辺GM兼監督代行が「現場目線」のトレード模索 12球団ワースト貧打は松井監督時代より悪化

    西武・渡辺GM兼監督代行が「現場目線」のトレード模索 12球団ワースト貧打は松井監督時代より悪化

  1. 6
    伝説のサラリーマン投資家 日本株はバブルと呼ぶには程遠い「儲けるチャンスは大あり」

    伝説のサラリーマン投資家 日本株はバブルと呼ぶには程遠い「儲けるチャンスは大あり」

  2. 7
    眞鍋かをり「野党は文句しか言っていない」にツッコミ猛拡散 イベントで小池都知事と同席の過去

    眞鍋かをり「野党は文句しか言っていない」にツッコミ猛拡散 イベントで小池都知事と同席の過去

  3. 8
    “投手”大谷の「球速低下」と「二刀流断念論」との戦い…2度目手術後は“選手寿命激減”と米論文

    “投手”大谷の「球速低下」と「二刀流断念論」との戦い…2度目手術後は“選手寿命激減”と米論文

  4. 9
    蓮舫氏の東京都知事選出馬に右往左往、毒舌批判する《#パニックおじさん》って何だ?

    蓮舫氏の東京都知事選出馬に右往左往、毒舌批判する《#パニックおじさん》って何だ?

  5. 10
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」