作家・ジェームス三木のセックス講座
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<第8回>たばこを吸ってもハゲる人は本数が足りない
あるテレビプロデューサーから聞いた話ですが、嫌な女性の上司にネチネチ嫌がらせをされている男がいて、ある日、散髪に行ったとき、床屋の親父にこう言われた。 「お客さん面白いですね、左の耳にばっかり…
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<第7回>「上半身は羊 」「下半身は狼」が身上でしたが…
朝起きると、妻が水をコップに一杯、入れて持ってきます。健康に良いというので飲むのですが、それが植木に水をやった後の同じコップであることが発覚いたしました。年を取るとは、こういうことを黙って受け入れる…
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<第6回>人格なき下半身の暴走がもたらすもの
下半身に人格はない。チンチンに人格を求めても仕方ない。それが持論の私は、女性との情事を記録していたことがある。売れない歌手時代の13年間、マメに手帳に情事日記をつけ、独自の項目についてABCで順位を…
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<第5回>不倫を文化的に歴史的に考察する
不倫は文化とまでは言いませんが、結婚制度が始まって以来、不倫とは切っても切れない関係にある。トルストイの「アンナ・カレーニナ」など世界文学の王道テーマは不倫だし、映画やドラマでも、ご存じの通り。あの…
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<第4回>男の口説きは打率より打席数に価値があるが…
その昔、渡辺淳一さんと飲んだとき、いわゆる濡れ場、ベッドシーンについての話になり、「経験したことしか書いてません」とおっしゃっていたのを思い出します。口説き上手で知られていた作家だけに、やっぱり空想…
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<第3回>低音はセックスアピール 女は声が大きい男を好む
何年か前の日本映画に「モテキ」というのがありましたけど、私にとってそれは、売れないジャズ歌手をしていた13年間がそうでした。まだ若く、腹も出ていなかったということもありますが、歌手という職業によると…
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<第2回>勃たなくなったら靴べらに乗っける
勃たなくなったらどうしよう、つらいだろうなあと、若いころ気をもんだのを覚えている。老いた自分を想像してのものだったけれど、実際に年をとり、そうした機能が失われていくにつれて、やる気もなくなってくるの…
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<第1回>最高の口説き文句は「この次、口説くぞ」
男性週刊誌で毎週のように「死ぬまでセックス」特集をやっている。 いい年して、まだ遊び足りないのか、この国の中高年男たちは、などとは思わない。齢80を越えて実感として分かるが、女への興味関心が…