中村敦夫 怒りん坊の閻魔堂会議
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買収選挙は日本文化?三権分立は三位一体の八百長と化した
閻魔大王は最近、首をかしげてばかりいるそうじゃ。 「はて、面妖な……」 森友事件の公金横領事件、それにまつわる財務省による公文書改ざんや「桜を見る会」疑惑。あれやこれやをもみ消すために…
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川辺川ダム建設は短絡的 洪水対策は進化するテクノロジー
それにしても、すごい豪雨じゃ。とくに九州地区は、昔から水難で知られていたが、今年の洪水を見ると、スケールが違ってきた。世界的にも被害が大型化しており、地球温暖化との関連がいよいよ濃厚になっておる。 …
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黒は美しい!パンサー党の逆転の発想は革命的一撃じゃった
黒人差別に対する抗議運動が全米レベルに拡大したのは、白人警官が膝で黒人の首を押さえつけ、窒息死へ追い込んだ映像のせいじゃ。しかも8分以上の長さじゃ。アメリカでは1619年に黒人奴隷の売買が始まり、1…
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セクハラとパワハラ…セパ両リーグ制から抜け出せんものか
前回は、日本語は封建時代に完成された差別言語で、平等な立場での議論がやりにくいと書いた。つまり、地位や年齢の差で、敬語や忖度というハンディキャップがつきまとう。主張の趣旨より、話し方の礼儀作法に重き…
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教授と学生の激論 学生が勝った米国ならではの理由とは
実を言うと、拙僧が剃髪したのは晩年のことじゃ。それまでは、家業が嫌で、あれこれと職業を変えたり、放浪を繰り返した。そんなわけで、何一つ身についたものはないが、思い出だけはどっさりじゃ。そのひとつがU…
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コロナ禍でひっくり返された“アメリカ・ファースト”の皮肉
4月23日、米国のコロナ感染者は83万人を超え、死者も約5万人となった。他国の数字をはるかに引き離し、大統領もガックリの「アメリカ・ファースト」じゃ。その日の会見でトランプはこう言い放った。 …
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赤い狸が踊り出す…都知事選を控えた小池百合子の胸の内
閻魔堂会議のメンバーに、雑誌記者がおる。彼は最近、とてつもない珍夢を見たそうじゃ。設定は、なぜか都知事インタビュー。都庁の一室で待っておると、童謡風の歌が聴こえた。 「♪どんぐりコロコロ、どん…
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検察庁法改正ではなく刑法185条の罰則規定の具体化が必要
久しぶりに、検察中枢を揺るがす大スキャンダルが露呈したのう。黒川東京高検検事長の定年延長法と麻雀賭博。 21年前、同じ役職にあった則定検事長の不祥事で、大騒ぎして以来じゃ。こっちは接待疑惑と…
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最後はロン!点棒の代わりに「内閣総辞職」をもらおうか
新語、造語流行りの今日この頃だが、また新しいヤツが出てきた。 「置き配」である。コロナの時代に合わせて、配達員が客と接しないよう、玄関前に注文の荷物を置いておくこと。 ところが最近、東…
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未来なき再処理工場 まるで太平洋戦争末期にそっくりじゃ
福島原発事故が起きた時、国のスポークスマンとして前面に立つべきは、原子力安全・保安院だった。本来は原発の安全を管轄する最高専門機関のはずじゃ。ところが、実態は体裁だけの役所で、ほとんど素人ばかりだっ…
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「大量破壊兵器」という真っ赤な嘘から始まったイラク戦争
「私は戦時大統領だ! これは戦争だ!」 3月18日のコロナ問題に関する記者会見で、薄毛金髪の男はこう叫んだ。いいたくて仕方なかった台詞を、興奮気味で吐き出した様子じゃった。TV画面を見ていて、…
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今日的な仏教の本覚思想「草木国土悉皆成仏」から学ぶこと
1万年前のことじゃが、地球上で最初の人口爆発があったそうじゃ。きっかけは、人類が農業を発明したこと。人口は5億人まで伸び、そこで止まり、定常化した。農業は自然や天候に依存するので、収穫量に上限があっ…
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「生老病死」さえ叶わない…新型コロナ出現が意味するもの
「生、老、病、死」 仏教では、人生をこの4文字で説明している。 生まれて老いて、病にかかり、やがて死ぬ。そう言われればその通り、反論のしようもない。宗教というより、科学のように、簡素で…
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厚労省天下りの巣窟…国立感染研は原子力村同様の感染症村
コロナの話じゃが、報道番組やバラエティー番組の中で、奇妙な日本語の造語が目立つ。 中でも、「三密」には驚いたわい。これはそもそも密教用語で、拙僧たちのテーマじゃ。指で印を結び、仏の姿を表現す…
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呪いだと? コロナと放射能でオモテナシとはゆかんじゃろ
先月の中旬、参院の財政金融委員会の質疑で、麻生財務相はとんでもないことを口走った。 「日本の五輪は40年周期で呪われている」 1940年には日中戦争で、80年はモスクワ五輪ボイコットで…
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小池知事が急に元気に…「五輪からコロナに移る希望の党」
地球が誕生したのは46億年前のことじゃ。以来、生物が絶滅したのは5回あり、人類は今、6回目のサバイバル途上にある。無論これは、唯物史観的な分析であり、時を永遠の「空」と考える仏教とは相いれない。 …
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悪事を重ねて栄転しよう!嘘は一度つくと止まらなくなるぞ
閻魔大王は、悪党どもを一気のみして、胃の具合が悪いと嘆いておられる。この国の不正腐敗はとどまるどころか、政府や行政のトップが、髑髏マークの黒旗を振って暴走じゃ。 森友学園問題に関しては、近畿…
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ダムはムダ!米国ではダムを壊し生態系回復の公共事業進む
長年の付き合いだが、長崎県の川棚町に住む住職がおってな。十数年ぶりに拙僧の寺を訪ねてこられた。何やら、地元の人々と国会に請願のため上京したという。 ちょうど、閻魔堂会議の日じゃったから、つい…
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コロナショック緊急事態宣言で国民の発言を封じるつもりか
「ショック・ドクトリン」は、カナダのジャーナリスト、ナオミ・クラインの書いた本の題名じゃよ。新自由主義を信仰する学者の一派が、自分たちの改革を実現するには戦争、大災害、伝染病などが起き、民衆がパニック…
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新型肺炎の無責任対応は原発事故と瓜二つ 三拍子が常態化
「またまた危ない隠しごと」 昨年の暮れ、武漢中心医院の眼科医が新型コロナウイルス患者の出現をSNSで発表した。地方政府はデマを流したという容疑で、この医師のグループ8人を摘発した。 今…