国勢調査に見る日本社会100年
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日本の人口は世界11位 上位20カ国で“唯一の減少国”の30年後
1920年の第1回国勢調査以降の流れと日本社会の変遷を駆け足で見てきたが、最後に現状と今後について考えてみたい。 まずは、世界における日本の位置づけである。国勢調査結果をまとめた総務省の資料…
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バブル崩壊前夜の1990年「子ども人口」2割切り、少子高齢化と人口減少へ
1980年代、昭和末期から平成にかけての日本社会は、経済が安定成長からバブルへ突入していくなかで独自の輝きを放っていた。79年発売のエズラ・ヴォーゲルの「ジャパン・アズ・ナンバーワン」が大ベストセラ…
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戦後に生まれた団塊の世代 人口増が続き年平均10%超の高度成長時代に
今回の舞台は戦後。敗戦から5年後の1950(昭和25)年に実施された第7回国勢調査では、前回から人口が1105万人も急増した。21回の調査中、最大の数値である。戦後復興が進む中で47年から49年にか…
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第1回国勢調査の1920年 有権者数は307万人、全国民のわずか5.5%
第1回国勢調査が実施された1920年当時の社会をもう少し詳しくみてみよう。第1次大戦後の好景気は一過性で、3月には株価が大暴落し、戦後恐慌に突入していく。 そうした中、政治の世界では注目の動…
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国勢調査は100年の節目…この1世紀で日本の人口は2.3倍に膨れ上がった
2020年10月に実施された国勢調査が、調査開始から100年の節目を迎えた。昨年11月末以降、最新調査の詳細結果が公表され始めている。基幹統計である国勢調査結果の変遷を見ながら日本が歩んできた1世紀…