【プレミアム会員限定】オンライン講座 小林節
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小林節(第20回)「政治家に教える憲法学」
シビリアンコントロールという言葉をよく耳にする。ただ、これは勘違いが多いようだ。防衛省内において武官ではない人、つまり、制服組ではなく、背広を着た官僚がコントロールする。そんな意味と誤解されている…
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小林節(第19回)「政治家に教える憲法学」
国民主権なのに、その権力を委託されただけの政治家が必ず、腐敗するのは世の常だ。だからこそ、国民は権力者の不正を監視する必要がある。そのためには正しい情報を得られなければいけない。米国ではウオーター…
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小林節(第18回)「政治家に教える憲法学」
三権分立のことは小学生でも知っているが、きちんと押さえておく必要がある。いずれも平和で安全な社会を実現するために、立法府は一般原則をつくり、行政府はそれを執行し、司法はそれを円滑に機能させる役割を…
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小林節(第17回)「政治家に教える憲法学」
日本国憲法は42、45、46、48条で衆参の二院制を取ることを規定している。物事を決める際に二つの切り口から議論した方が良いからである。ただし、両院の意見が異なることに備えて衆院の優位性も規定され…
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小林節(第16回)「政治家に教える憲法学」
前回の講義に続き、世襲議員の正当性について詳しく解説する。憲法は貴族制度を禁止しているが、権力の世襲は憲法違反ではないのか。英国との違いなどを例に引きながら、日本の世襲議員の異常な当選率の高さにも…
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小林節(第15回)「政治家に教える憲法学」
選挙と憲法。実は憲法では選挙について細かく定めている。前文には「正当に選挙された国会であるべし」と書いている。「正当に」とはどういうことなのか。1票の格差をどうとらえるべきなのか。世襲議員は正当な…
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小林節(特別編)「戦争と人権」
戦争と人権という大きなテーマについて、憲法学者の小林節氏が解説する。戦争になれば、国家権力は国民の人権をはく奪する。徴兵され、生命が脅かされ、移動の自由は奪われ、財産権も何もなくなる。国家とは主権…
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小林節(第14回)「政治家に教える憲法学」
維新の馬場代表が共産党と立憲民主党はなくなった方がいい、と発言したことを憲法問題から取り上げる。馬場代表は日本の民主主義の成り立ち、すべての人に参政権や「表現の自由」を与えた日本国憲法の精神を理解…
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小林節(第13回)「政治家に教える憲法学」
沖縄と基地問題を憲法から真正面に論じる。地方自治が認められているが、県民も国民である以上、国益に従うべきかという論点である。憲法95条の精神、さらに沖縄の歴史を紐解きながら、憲法学者としての結論を…
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小林節(第12回)「自民党へ教える憲法学」
岸田政権は昨年末、安保三文書を改定した。安全保障環境の激変を理由に敵基地攻撃や防衛費の倍増を決めてしまったが、このどこに法的問題があるのか。シビリアンコントロールとは防衛省内で背広組が制服組を抑え…
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小林節(第11回)「自民党へ教える憲法学」
名誉棄損とプライバシーの侵害はどういう法的根拠によって成立するのか。憲法学的に言うと13条の幸福権の追求だ。これによって、様々な法律がつくられている。表現の自由も幸福権が論拠になる。そして、誰もが…
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小林節(第10回)「自民党へ教える憲法学」
日本維新の会から排除論が出た日本共産党。破防法による公安調査庁の監視対象となっていた過去からの経緯で、暴力革命を目指す政党とみられがちだが、他国に置いて共産主義勢力が暴力革命を断行した歴史からくる…
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小林節(第9回)「自民党へ教える憲法学」
公明党が民主党と連立政権を組んでいた時、自民党は「政教分離に反する」と攻撃した。いまでも宗教施設で政治集会をしていることに批判が集まるが、「政教分離」原則とは公権力が宗教に介入してはならないという…
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小林節(第8回)「自民党へ教える憲法学」
信教の自由と旧統一教会の問題を歴史を踏まえて整理する。信教の自由は宗教への国家権力の介入を禁じたものだ。それは優遇することも邪教扱いすることも禁じている。ただし、そこに犯罪があるときは別だが、犯罪…
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小林節(第7回)「自民党へ教える憲法学」
憲法でもっとも重要なのは13条と言われる。個人の尊厳の尊重を保障したものだ。さらに14条で憲法は法の下の平等をうたっている。そして24条、婚姻は両性の合意に基づくものと書かれている。LGBT法案は…
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小林節(第6回)「自民党へ教える憲法学」
自民党は改憲案を提示する際に必ず、国民主権、平和主義、基本的人権の憲法の三大理念は守るという。しかし、ここからして、嘘がある。自民党の改憲草案には国民主権ならぬ権力者主権の発想が見て取れる。
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小林節(第5回)「自民党へ教える憲法学」
改憲を取り巻くムードは安倍政権に比べて熟してきたのか、後退しているのか。大阪都構想のように単独のイシューを問うと、普段は選挙に行かない有権者も行動する。自民党の支持者は全体の4分の1以下だから、厳…
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小林節(第4回)「自民党へ教える憲法学」
高市大臣が捏造だ、と啖呵を切った総務省の内部文書問題。これがなぜ、問題なのか。法律の解釈を首相補佐官が変更しようと迫ったと記されているからだ。行政府によって法律は勝手に捩じ曲げられるのか。「法治国…
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小林節(第3回)「自民党へ教える憲法学」
人間には生まれながらにして、自由に平等に生きる権利、人権がある。しかし、その人権が制約される時がある。公共の福祉が優先されるケースである。公共の福祉とは何か、その運用はどうあるべきか。根源的な問い…
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小林節(第2回)「自民党へ教える憲法学」
小林節先生の憲法講座の第2回。引き続き、憲法とは何か、ほかの法律とどう違うのか、アメリカの独立戦争にルーツがある歴史的な経緯から解説します。この基本を押さえれば、自民党の憲法草案のおかしさが見えて…