「ソロモンの偽証」主演 藤野涼子が語った“撮影中の涙”のワケ
「ソロモンの偽証」で女優デビューを果たした藤野涼子(15)。11日に後編が公開される今作で藤野は、プロアマ問わずに募集されたオーディションで1万人の中から主演に抜擢。メガホンをとった成島出監督は、本紙のインタビューで「涼子は撮影中に何リットルも悔し涙を流していた」と明かしたが、その涙のわけとは――。
現場では毎日のように泣いていました。監督が求めることは分かるんですけど、それを自分がどう表現するのかがイマイチ分かっていなくて。演技経験がないので、表現するという段階まで踏み出せず、悔しくて泣いてしまうこともありました。監督の言葉は絶対なので、言い返したりはしません。現場にいるときの監督は学校の先生みたいで、気さくにしゃべるという感じもなかった。演技で褒められることはありませんでした。
1次オーディションの「歌を口ずさみながら自殺を思いとどまる子」という即興芝居が精神的に来るもので……。やった後には審査員だった助監督とプロデューサーに「おまえはまだ殻を破れていない」と言われました。過去に受けた2回のオーディションでは言われなかった言葉だったので、衝撃で。傷つくというか、本当に適切すぎて何も言えなかった。今までは落ちても「何で受からなかったのかな」という感じで終わっていたんですけど、「だったらこっちもやってやる!」という気持ちになって、演技の道を歩んでいきたいと思うようになりました。