プロレス転向LiLiCoが悟った「バラエティー2年」の説得力
「バッカじゃなかろうか」という声が相次ぐかと思ったら、意外や「分かってるじゃないか」と称賛の声で迎えられているのが映画コメンテーターでタレントのLiLiCo(44)だ。
先日、プロレスラーへの転向を表明し、そのデビュー戦が8月23日、両国国技館で行われることも決まった。タレントのプロレス転向といえば過去にもミミ萩原、ゴージャス松野、愛川ゆず季あたりが思いつくが、成功したといえるのはせいぜいミミぐらい。この時点では「どうせ失敗」との見方が強かったが、周囲の反応が変わったのはLiLiCoが転向の真意を語ってから。本人はこう言った。
「テレビ番組を研究して分かったのはタレントがバラエティー番組に頻繁に出演できる期間は2年間ということ。売りとなるキャラクター性を徐々に変えていかないと飽きられて消えてしまう……」
この冷静な判断に賛辞が相次いでいる。あるテレビマンが言う。
「女子アナの世界に『30歳定年説』があるように、バラエティーの世界には『2年間使い捨て説』があります。女優や歌手などキチンとした芸のある人はともかく、中途半端なお笑いやグラドルは仮に特異なキャラクターを作ったとしても、賞味期限はせいぜい2年ということです。事務所サイドはそれが分かっているから“肉体派”だの“ママタレ”だの次々にキャラを変えていく。LiLiCoは専属マネジャーがいないにもかかわらず、セルフプロデュースで新たな世界に挑戦しようというのだから、プライドだけがやたら高い元局アナよりはよほどクレバーです」
プロレスラーで成功するかどうかはともかく、体験談を語れば少なくともバラエティーを一回りはできるはずだ。