イヤミ課長でブレーク中 木下ほうかは「吉本新喜劇」出身
「痛快TVスカッとジャパン」(フジテレビ系)でのイヤミな馬場課長役でブレーク中。部下にネチネチとイヤミを言いまくり、決めゼリフの「はい、論破!」で部下を打ちのめすキャラが人気で、番組にイヤミ課長宛てでファンレターが届くほどだという。
ポッと出の新人ではない。1981年のデビュー以来、これまで250本を超えるドラマや映画に出演し、今年に入ってからも地上波連続ドラマ「流星ワゴン」「戦う!書店ガール」や、BS連続ドラマ「煙霞」(WOWOW)、「一路」(NHKBSプレミアム)に出演するなど、引っ張りだこのバイプレーヤーなのである。
知名度を上げたのは昨年のフジテレビ系ドラマ「昼顔」で、不倫妻役の吉瀬美智子を粘着質にいじめまくる夫を演じ、「気持ち悪い!」とお茶の間に嫌われまくり、演技力の高さを知らしめた。
64年、大阪府生まれ。高校生の時に役者を志し、新聞広告で見た井筒和幸監督の「ガキ帝国」のオーディションを受け合格。大阪芸術大学で舞台芸術を学び、卒業後は吉本興業の新人タレントオーディションに受かって吉本新喜劇入りする。「“名脇役”と称される役者たちは共通してアドリブに定評があるが、木下の場合、それを吉本新喜劇で学んだ。何しろ、当時の新喜劇は台本を渡された日に本読み1回、立ち稽古1回で本番です。主役の間寛平が開演時間に来なくて、即興で主役なしの舞台を演じたこともあったといいます。それで臨機応変さとアドリブ力がついたと語っています」(芸能ライター)