大野智「世界で一番難しい恋」で際立つ小池栄子のキャラ
嵐の大野智(35)といえば、すぐ思い浮かぶのが「怪物くん」だ。まさかの実写化。あの怪物くんを誰が演じられるのかと思ったら、なんと大野がピタリとはまってしまった。
あれから6年。その可愛げのある“とっちゃん坊や”ぶりを、いかんなく発揮しているのが「世界一難しい恋」だ。大野は、チェーンホテルの御曹司にして社長。仕事の上では冷酷な判断も平気なヤリ手だが、恋愛に関しては、短気でわがままな、いわば子供っぽい性格が災いして、うまくいったことがない。
そんな若社長が新入社員の波瑠(24)に恋をした。彼女は「正義感の塊で、世話好きな学級委員」みたいなタイプだ。ホテルの仕事に夢と意欲を持っており、大野の気持ちに戸惑うが、その素顔に少しずつひかれていく。
このドラマのスパイスとなっているのが大野への恋愛指南だ。指南役は社長秘書(小池栄子 35)であり、ライバルホテルの社長(北村一輝 46)。特に、ある時は慈母のごとく慰め、またある時は姉のように励ます小池のキャラが立っている。「モテ男は優しさを求めません。与え続けるのです!」といった名言が並ぶのだ。
指南役たちのアドバイスにやや翻弄されながら、すねたり、ふてくされたりする大野がおかしい。波瑠との距離感や関係も丁寧に描かれており、日本テレビの伝統芸の一つである、良質のラブコメディーになっている。