フジの顔・須田哲夫アナ 認知症の90歳母を“老老介護”報道
「フジテレビの顔」にはもうひとつの顔があった。かつて、「3時のあなた」「おはよう!ナイスデイ」の司会でおなじみだった須田哲夫アナ(68)が、90歳の母親を老老介護する“現場”を「女性自身」が報じた。
毎日のように認知症の母を乗せた車椅子を押し、老人介護施設へ送っているというのだ。見舞いに通い、自宅から母親の着替えを持ってくる須田アナは施設内で「日本一の孝行息子」と評判とか。今年4月に父親が91歳で亡くなるまでは両親でこの施設に入っていたが、ここは豪華な設備を有する高級老人ホームではなく、介護保険で賄える施設。ゆえに長期入所ができず、定期的に入退所の審査が行われるという。
須田アナはフジのアナウンサーの中で勤続年数が最も長く、今もまだ現役。ワイドショーのイメージが強いが、徹底した現場主義を貫き、日航機墜落事故(82年)やオウム真理教強制捜査(95年)といった大事件を現場で中継してきた。
08年の定年後も東日本大震災関連のリポートに出向き、数年前からはテレビ局を飛び出し、中学校で講演することも。現在は「嘱託アナウンサー兼解説委員」として「新報道2001」の司会を務めている。高給で知られるフジテレビだけに、十分すぎるほどの収入があるはずだが、「別の施設だととても払いきれない」と同誌の取材にこぼしている。
介護の厳しい現実に直面している須田アナ。団塊世代にとっては他人事ではない現実である。