移転祝いになった 「勇者ヨシヒコ」他局ネタ満載の“神回”
本社移転で大いに意気上がるテレビ東京。先週の「勇者ヨシヒコと導かれし七人」も思いっきりハネた放送をしていた。ヨシヒコ(山田孝之)一行が立ち寄ったのは「ダシュウ村」。5人の若者が、ツナギに長靴という姿で農作業をしている。
聞けば、本当はバンド活動をしたいのだが、「ニッテレン」という名の神がそれを許さないという。もう、おかしい。ニッテレンを倒す手助けをしてくれる神を探し回るヨシヒコたち。最初が「シエクスン」だが、肩に赤いセーターをかけたまま息絶えていた。「かつては最強だったが」というせりふに苦笑いだ。
次は「テレアーサ」で、こちらはまんま「相棒」の右京(演者はマギー)。共闘を誓うが、事件発生のため不参加となった。
唯一、折れ曲がったバナナの格好をした神「テレート」(柄本時生)が助っ人を引き受けるが、ニッテレンに一発で粉砕されてしまう。結局、ニッテレンの正体はジャイアンツのユニホームを着た徳光和夫だったというすてきなオチで終了だ。
一連の“対決”の間、メレブ(ムロツヨシ)はずっと「やり過ぎだよお」と言い続け、仏(佐藤二朗)も「深くかかわりたくない」と逃げ続けて笑わせる。
いや、確かにここまで他局をネタにするのは前代未聞。脚本・監督の福田雄一による過激な移転祝いは永久保存版、いや神回となった。