プロレスラー百田光雄さん75歳でリング復帰目指す「現役でいられるのは父・力道山のおかげ」

公開日: 更新日:

百田光雄さん(プロレスラー/75歳)

 高齢レスラーの百田光雄さん(75歳)は、肺がんを患ったが、体力は回復。生きるクスリは父、力道山からの厳しい教えで得たメンタルの強さだという。今後はリング復帰を目指す。

■「人は気持ちの持ちよう」

 3年前に肺がんを発症した時に体重が80キロ弱から50キロ台まで一気に落ちてしまいました。そんな体重まで落ちたのは初めてで。家内は先生から「楽しい思い出をたくさんつくってください」と言われたらしくて。そのくらい悪かったんですよね。がんになったことはそれほど気にしてなかったのに、体重が30キロ近くも落ちて、さすがに「俺もヤバイなあ……」と。

 手術はできないと言われ、放射線治療と抗がん剤の両方を2カ月。それで回復できたんです! 退院後は免疫治療を続けました。しかし、今年、同じ場所にがんが再発。がんを抑え込む新たな薬剤を点滴で投与する治療を3週間おきにやっています。

 放射線と抗がん剤をやった時に喉が少し変形して、大きめの食べ物をのみ込むと引っかかりやすくなりました。肺に入ってしまい、誤嚥性肺炎も起きました。昔のクセでガブッと大口で食べちゃうから(笑)。今は食べ物をのみ込む時にコントロールできています。食欲はあるので体重は入院中から割とすぐに戻り、退院後には75キロちょっとをキープできています。先生からは「大丈夫ですよ」と言われてるほど。

 そんな今の僕の生きるクスリといえば、「気の持ちよう」です。

 父、力道山に厳しく育てられたのが、今の自分には大きいですね。子供の頃、冬に氷の張った池に「素っ裸で入ってこい」と言われたり、ある時は落とされたり。勉強でも運動でも厳しく、例えば運動会でビリになったら、とんでもなく叱られますから。ケンカしてやられて帰れば、「そいつの家に行って、やり返してこい!」と。今の時代なら問題になっちゃうけどね。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    大阪万博批判は出尽くした感があるが…即刻中止すべき決定版が出た

    大阪万博批判は出尽くした感があるが…即刻中止すべき決定版が出た

  2. 2
    「銀河英雄伝説」大ヒットの田中芳樹さんは71歳 執筆47年で120~130冊…どのくらい稼いだの?

    「銀河英雄伝説」大ヒットの田中芳樹さんは71歳 執筆47年で120~130冊…どのくらい稼いだの?

  3. 3
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 4
    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

  5. 5
    マイナンバー「1兆円利権」山分け 制度設計7社と天下り官僚

    マイナンバー「1兆円利権」山分け 制度設計7社と天下り官僚会員限定記事

  1. 6
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  2. 7
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8
    つばさの党代表が公選法違反で逮捕 温和だった黒川敦彦容疑者はなぜ“キャラ変”したのか

    つばさの党代表が公選法違反で逮捕 温和だった黒川敦彦容疑者はなぜ“キャラ変”したのか

  4. 9
    頑なに「高卒で米挑戦」…まともに会話すらなかった大谷が翻意、日本ハムに入団決めた舞台裏

    頑なに「高卒で米挑戦」…まともに会話すらなかった大谷が翻意、日本ハムに入団決めた舞台裏

  5. 10
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル