「時代と寝た男」加納典明(19) 神話レベルの女性遍歴、「機関銃の弾のように女性が飛んできて抱きつかれた」
小説、ノンフィクションの両ジャンルで活躍する作家・増田俊也氏による新連載がスタートしました。各界レジェンドの一代記をディープなロングインタビューによって届ける口述クロニクル。第1弾は写真家の加納典明氏です。
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増田「新しい価値観で被写体を育てろと。アイドルにしてもスーパースターにしても」
加納「そうそう。カメラマンを育てるのもそうだよね。新聞だけのストーリーを作ってもいいと思うし、雑誌だけのストーリー作ってもいいし、そういう一つのオリジナルをこう作ってったらいいと思いますね。プロダクションにも有能な人いるかもしれないし、そういう人たちも一緒になって1つの立体にしてったらいいんじゃないかな」
増田「新聞も雑誌もだんだんとパワーがなくなってますからね」
加納「でも何かできると思う。新しいことにチャレンジして」
増田「草間彌生さんの撮影はどうですか」
加納「もちろんやってみたい。でも、そういった超一流の被写体だけじゃなくて、もう一方で大衆ですよ。大衆相手に暴れたい。僕は、泰西名画として残るのもいいけれども、社会とのレスリングというか、それが面白いのが一番だと思うんで。それがどう残ってくかはその時代その時代だと思うし」
増田「百恵さん以外で記憶に残ってる被写体って言うと」
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