著者のコラム一覧
古谷彰子愛国学園短期大学准教授

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

【ところてん】99%が水分と低カロリーで夜の調整食にぴったり

公開日: 更新日:

 つるりとした食感と見た目の涼しさで、夏の定番として親しまれているところてん。酢醤油でさっぱり、黒蜜で甘味風にと、さまざまに楽しまれています。

 紅藻類(テングサやオゴノリ)を煮出して自然に冷やし固めるという、いたってシンプルな製法ですが、歴史は古く、日本最古の漢詩集「懐風藻」(751年)には、すでに記述が見られていて、遣唐使によってもたらされたという説が有力です。

 平安時代には貴族の間でも食されるようになり、長い年月をかけて庶民の食文化にも浸透してきたのですね。

 名前の由来もとてもユニーク。元々「心太(しんた/こころぶと)」と読まれていましたが、江戸時代に専用の器具を使って突き出して食べるスタイルが定着すると、「突き心太」という呼び名が生まれたそう。ここから「つっころてん」↓「とっころてん」↓「ところてん」と変化していったとされます。

 そんなところてんは約99%が水分で、食物繊維は少量にとどまります。とはいえ、カロリーは極めて低く、1食あたりでも5~10キロカロリー程度。カルシウムやマグネシウム、ヨウ素などのミネラルも紅藻由来で微量ながら含まれており、水分補給と合わせて取れるのも夏にはうれしいポイントですね。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一は実質引退か? 中居正広氏、松本人志…“逃げ切り”が許されなかったタレントたちの共通点

  2. 2

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学

  3. 3

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  4. 4

    国分太一「すぽると!」降板は当然…“最悪だった”現場の評判

  5. 5

    「いっぷく!」崖っぷちの元凶は国分太一のイヤ~な性格?

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”

  3. 8

    ドジャースは大谷翔平のお陰でリリーフ投手がチーム最多勝になる可能性もある

  4. 9

    《ヤラセだらけの世界》長瀬智也のSNS投稿を巡り…再注目されるTOKIOを変えた「DASH村」の闇

  5. 10

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?