安倍派「5人衆」西村康稔氏の目をむくバラマキ 2022年「土産代」「差し入れ代」830万円超

公開日: 更新日:

 最大派閥の裏金疑惑は底なしだ。岸田首相は安倍派所属の閣僚、副大臣、政務官を全て交代させる方向で調整に入った。政府の総入れ替えと言っていい。党執行部メンバーの萩生田政調会長や高木国対委員長、世耕参院幹事長もパージ。安倍派幹部の「5人衆」は全員、要職から外れることになる。

 安倍元首相の横死以降、安倍派の運営に口を挟んできたのがOBの森元首相だ。キングメーカー気取りで「5人衆」のいずれかが次期会長に就く流れをつくり、中でも目をかけてきたのが、西村経産相と萩生田氏だ。

「総理総裁への野心を隠さない西村大臣が会長レースをリードしてきましたが、『5人衆』には汚いカネをつかんでいるイメージがベッタリついてしまった。それどころか、派閥の存続そのものが危うい。何もかもご破算です」(安倍派関係者)

 西村大臣の販売ノルマを超えたパー券収入のキックバックの額は数十万円程度とされるが、政治資金の使い方はハチャメチャだ。資金管理団体「総合政策研究会」の収支報告書をチェックすると、「土産代」や「差し入れ代」の支払いに目をひんむいてしまう。2022年分は92件、計830万円超。パーティーなどを18回も開催していることから、手土産代がかさむとしても尋常じゃない。

 コロナ禍まっただ中の支出も少なくなく、21年分は29件、220万円超。20年分は54件、450万円超に上る。一種のバラマキだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    北乃きいが「まるで別人!」と話題…フジ「ぽかぽか」でみせた貫禄たっぷりの“まん丸”変化

    北乃きいが「まるで別人!」と話題…フジ「ぽかぽか」でみせた貫禄たっぷりの“まん丸”変化

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  4. 4
    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

    (6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

  5. 5
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  1. 6
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

  2. 7
    静岡県知事選で「4連敗」の目 自民党本部の推薦が“逆効果”、情勢調査で告示後に差が拡大の衝撃

    静岡県知事選で「4連敗」の目 自民党本部の推薦が“逆効果”、情勢調査で告示後に差が拡大の衝撃

  3. 8
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9
    若林志穂vs長渕剛の対立で最も目についたのは「意味不明」「わからない」という感想だった

    若林志穂vs長渕剛の対立で最も目についたのは「意味不明」「わからない」という感想だった

  5. 10
    “絶対に断らない女”山田真貴子元報道官がフジテレビに天下りへ 総務官僚時代に高額接待で猛批判浴びる

    “絶対に断らない女”山田真貴子元報道官がフジテレビに天下りへ 総務官僚時代に高額接待で猛批判浴びる