外回りは午前3件・午後3件がマスト 元社員が語る学生就職人気の「キーエンス」の人材育成力とは

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 ちなみに私がいたときは、外回りは午前3件・午後3件がマスト。それ未満しかアポがなければ1外出あたりの効率が悪いとされ、外出はNGでした。1カ月で100人ぐらいの顧客と面談していたと思います。ロープレや実戦を合わせた日々の営業「量」と、丁寧に指導してもらえる育成の高い「質」が掛け合わされば、若手営業マンの成長スピードが速いのは必然と言えます。

 他社で営業職に就いている学生時代の友人などと話す機会は多々ありましたが、キーエンス以上に1日の営業訪問件数が多い会社はありませんでしたし、キーエンス以上に高頻度でロープレ指導などの教育を受けている会社もありませんでした。

 この新入社員をすぐに即戦力化する「量×質」の最大化は受験勉強においても必須です。

 私は現在オンライン専門で大学受験指導をしています。オンライン学習というと、自宅で集中しづらいとか、講師とのコミュニケーションが希薄で効果が出ないという印象を持つ方もいるかもしれません。

 しかし私の塾、Studyコーデでは週3回の授業日には、動画や参考書で勉強をしてきた生徒と夜に必ずオンライン面談を実施するルールになっています。その日の重要事項や、問題の解法を生徒の言葉で説明させたり、次回の確認テストに向けた学習プランを発表させたうえで改善アドバイスをしたりしています。講師は社会人のプロのみで、生徒1人に講師1名を専属でつけて対話指導のクオリティを維持しています。それほど高頻度にプロ講師と面談があること、つまり「量×質」を高く保つ仕組みがあることで、生徒の成長は確実かつ高速なものとなると考えています。

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