生き残りかけて…箱根駅伝も「21世紀枠」導入検討?

公開日: 更新日:

 正月の恒例行事ともなった箱根駅伝(来年1月2、3日)。今回は90回の記念大会とあり、これまでの学連選抜を廃止して出場は3チーム増えて23校で争われる。記念大会としての特別措置で、15年からは学連選抜が復活し従来通りとなるが、今後は女子の部分的な参加も含めて、あらゆる改革を図るという。

 地方大学の参加もそのひとつだ。箱根駅伝は、いまやテレビ中継の視聴率が30%以上を記録する人気スポーツだ。宣伝効果は計り知れず、関東の大学はこぞって陸上部の中長距離部門の強化を図っている。少子化の影響で学生確保に苦戦する大学が少なくない中、箱根駅伝の常連校には受験者数を増やしている大学も少なくない。

 生き残りがかかるのは関西ほか、地方の大学も同じだ。注目度の高さに目を付けた関西の私学からは、箱根駅伝への出場を要望する声が年々、増えている。

 もっとも、大学駅伝のレベルは東高西低だ。毎年11月に行われる全日本大学駅伝では出場25校中、トップ10を関東のチームで占めることも珍しくない。関東陸上競技連盟関係者によれば「センバツ高校野球の21世紀枠のようなのを設けることも検討している」とか。箱根駅伝の「21世紀枠」をかけて地方の大学がしのぎを削るかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

  2. 2
    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

  3. 3
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    別居情報を払拭?福山雅治の妻・吹石一恵の幸せ自粛ライフ

    別居情報を払拭?福山雅治の妻・吹石一恵の幸せ自粛ライフ

  1. 6
    堀江しのぶがスキルス性胃がんと判明 余命2か月の宣告に…

    堀江しのぶがスキルス性胃がんと判明 余命2か月の宣告に…

  2. 7
    原田美枝子「女優生活50年」で紫綬褒章の感慨…夫・石橋凌の“隠し子騒動”乗り越えて

    原田美枝子「女優生活50年」で紫綬褒章の感慨…夫・石橋凌の“隠し子騒動”乗り越えて

  3. 8
    政権に忖度するテレビ朝日に「株主提案」で問題提起 勝算はあるのか…田中優子さんに聞いた

    政権に忖度するテレビ朝日に「株主提案」で問題提起 勝算はあるのか…田中優子さんに聞いた

  4. 9
    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

  5. 10
    あえてGWに「裏金不起訴」で大炎上!萩生田光一氏と世耕弘成氏を待つ“市民感覚”の鉄槌

    あえてGWに「裏金不起訴」で大炎上!萩生田光一氏と世耕弘成氏を待つ“市民感覚”の鉄槌