夜討ち朝駆け禁止のNYメディア マー君情報どう手に入れる?

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 だからといって彼らが仕事をしていないわけではない。彼らはとにかく頻繁に電話をかける。NYで名の知れた番記者などは記者席やクラブハウスで四六時中誰かと話している。情報交換なのかもしれないし、独自記事の周辺取材かもしれない。

■他社がいないときに一人でも取材に

 クラブハウス取材も有効に使う。例えば新庄さんが活躍した翌日、他のメディアがいないときにひとりで来て「昨日は書き切れなかったけど、どうして勝負強いの? チャンスで心掛けていることはあるの?」などと矢継ぎ早に聞いてくる。あらかじめネタをストックしておき、新庄さんが再び活躍したときに使うのだ。

 メールも積極的に活用する。新庄さんがジャイアンツの一員としてリーグ優勝に貢献。ワールドシリーズが終わった2週間後にFAになったときには、数人の番記者から「移籍先が決まったら教えて欲しい」という趣旨のメールが私のパソコンに届いた。

 グラウンド外の取材が制限されているNYメディアは、きょうもあの手この手で田中の情報を集めている。

(文・小島克典/スポカルラボ)

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