森高夕次
著者のコラム一覧
森高夕次漫画家・漫画原作者

1963年、長野県生まれ。コージィ城倉のペンネームで89年「男と女のおかしなストーリー」でデビュー。原作を務める「グラゼニ」(「モーニング」連載中)は「お金」をテーマにした異色の野球漫画としてベストセラーに。

松坂大輔に4年16億円!? ソフトバンクの適正価格に待った!

公開日: 更新日:

 思わず「マジかよ!」と声を上げてしまった。

 松坂大輔ソフトバンク入りが秒読みになってきたが、ある報道によれば、その条件は「4年16億円」。ちょっと高すぎるんじゃ? というのが率直な感想だ。

 松坂は来年35歳。4年契約ということは38歳まで面倒を見るわけだから、事実上の“終身雇用”だろう。80年生まれのいわゆる「松坂世代」は、村田や杉内(ともに巨人)をはじめピークを越えた感もあり、松坂には最後の砦として頑張ってほしいが、メジャーでバリバリやっていた全盛期ならまだしも、メジャーでは通用しなくなった松坂にここまでの価値があるかといえば「?」だ。

 一説では、争奪戦に参戦したDeNAは当初、2年2億円(推定)を提示し、改めて条件を見直したとされる。今の松坂ならこれでも結構な評価だと思うけれど、ソフトバンクにここまでのお金を出されたら、最初から勝負アリに決まっている。

 ソフトバンクは今、プロ野球界に価格破壊を巻き起こしている。松坂の獲得はその象徴ではないか。年俸変動性の複数年契約を導入し、内川聖一五十嵐亮太ら優秀な選手をかき集め、昨オフは中田賢一、李大浩らの争奪戦で他球団を寄せつけなかった。

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