DeNA三浦の若手指導法は「同じようにやれとは言わない」
今年でプロ24年目を迎える三浦大輔投手兼任コーチ(41)は、奈良の高田商から91年のドラフト6位で大洋(現DeNA)に入団した。
今から20年以上前、大洋時代のキャンプは朝から晩まで休む間もなく練習に励んだ。三浦ら若手投手は投げ込み、走り込みはもちろん、牽制、ゴロ捕、フィールディングといった基本練習を何度も繰り返したという。中でも三浦は最速140キロ程度とそれほど球速がなかったこともあり、コントロールを磨くための練習、フォーム固めを徹底的にやらされた。夜間のシャドーピッチングが終わるのは夜8時ごろになることもあったという。下積み時代、「諦めない気持ちは強かった」と話す三浦が当時を振り返る。
「今とは時代が違うし、当時はそれが当たり前だと思っていた。自分は甲子園も出ていない中でいきなりプロに入って最初はついていくだけで精いっぱい。練習中は今のようにこまめに水を飲みながらというのもない。夜に食事をした後に夜間練習もやって、課せられた練習に毎日ついていくだけで必死だった。それでも食らいついていってやろうと。終わって宿舎に戻ったらクタクタ。そういう意味では鍛えられましたよね」